| 副薬剤部長 | : | 鷲山 厚司 |
薬剤部では調剤室、製剤室、薬品補給室、薬品管理室、薬品情報室、試験研究室、病棟サテライトの基本的組織構成によって、51名の薬剤師と事務職員7名、薬剤師レジデント4名および薬学部教官が医薬品の調剤、製剤、管理・供給、病棟活動、情報提供などの業務を分担し、患者さんの薬物療法に寄与しています。また、薬剤師の卒後レジデント制度、医学部・薬学部学生の実習・研修、地域薬剤師勉強会等の教育にも携わっています。
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≪特徴・特色≫
調剤:
地域医療ならびに医薬分業に貢献するため、平成13年4月より院外処方せんの部分発行を開始し、平成15年12月及び平成22年6月の全面発行後、院外処方せん発行率は約95%に達しています。また、残り5%にあたる約30枚の外来処方せん調剤に加えて、1日約600枚の入院処方せん調剤を行っており、一回服用量調剤の要望にも積極的に取り組んでいます。
製剤・TPN調製:
患者さんの多様なニ−ズへ対応した院内製剤調製(特殊製剤)を調製しているほか、高カロリー輸液(TPN)は全病棟を対象に1日平均約14件調製しています。移植医療のほか、高度先進医療にも貢献しています。
抗がん剤混合調製:
平成15年6月の外来化学療法室の開設に伴い、同年11月に外来がん化学療法における混合調製を開始しました。さらに、平成16年には入院患者に対する抗がん剤の混合調製を始めました。現在の調製件数は、外来がん化学療法が約18件/日、入院がん化学療法が約21件/日となっており、100%薬剤部で調製しています。従って、抗がん剤はすべて適切な環境下(安全キャビネット)で調製されています。
薬剤管理指導:
医薬品の適正使用への貢献,チ−ム医療の充実,患者サービスの向上を目的とした、ベッドサイドでの服薬指導が中心となる業務です。現在、約1ヶ月に薬剤管理指導件数が約1850件、医薬品安全性情報等体制加算が880件、退院時加算が246件、麻薬加算が23件を実施しており、さらに拡大を予定しています。平成23年からは、新館3階に薬物療法支援室、本館1階に薬剤管理指導室を設置し、薬剤師9名を配置しました。薬剤管理指導体制の強化、病棟からの副作用情報の収集や薬学部5年生の長期実務実習における重要な役割を担っています。昨今、薬にまつわる医療事故が多く報道されていますが、この業務を通じて、薬の使用に関するリスクマネジャ−としての役割も担っています。
TDM解析:
抗MRSA薬、抗てんかん薬、強心薬等の薬物血中濃度解析を通して、診療科の処方支援、処方監査ならびに服薬指導に役立てています。
医薬品情報提供:
常用医薬品集は2年毎の改訂を行っており、平成24年6月には第13版を発刊しました。院内オーダリング端末を利用した医療スタッフへの医薬品情報提供も充実し、医薬品適正使用への貢献を心がけています。また薬剤師向け勉強会を企画し、院内薬剤師はもちろん、薬・医学生、保険薬局薬剤師に参加を呼びかけ、個々のレベルアップに努めています。
管理・供給:
院内で使用する総数2000品目の医薬品を半自動発注システムで管理し、1日発注件数は320件を数えます。この発注管理システムは業者を含んだ一貫管理です。このシステムの稼働により、医薬品倉庫を置かずに医薬品管理が可能となり、病院経営に貢献しています。さらに平成17年4月には、薬剤師業務の効率化の一環として、医薬品SPD(Supply Processing and Distribution)を導入しました。
注射薬調剤:
開院以来、個人別注射薬調剤をおこない入院・外来を合わせ1日平均600枚の注射せんを調剤しています。平成9年に注射オーダリングシステムをを導入し、平成17年には注射薬自動調剤機を導入し、さらなる効率化と、きめ細かな注射薬調剤が可能となりました。さらに、常備注射薬は年1度の交換と病棟巡回を行うことで安全確保に努めています。手術部で使用する薬剤を定数化し、使用分を個人レベル(使用者、空アンプル確認)で管理しています。
救命救急医療:
重症患者を24時間体制で診療にあたる三次救急医療施設である救命救急センターにおいて医薬品の管理、供給および迅速な情報提供を行っています。またTDM解析、薬剤管理指導、感染対策等、診療チームの一員として救急医療に貢献しています。
手術部:
手術部に薬剤師を常駐し、手術部で使用される全ての薬剤を定数管理しています。手術時に汎用される薬剤には、各種麻酔薬、向精神薬、筋弛緩薬、医療用麻薬など、厳重な管理が必要なものが多く、手術中の手術室巡回による麻酔科医使用薬剤の確認、医療スタッフへの医薬品情報提供、一部注射薬の無菌的混合調製、前日に使用された薬剤の医事請求漏れのチェックと補充を行っており、経済的にも医薬品の適正使用に貢献しています。
感染対策:
抗MRSA薬をはじめとする抗菌薬の適正使用、およびTDM解析による投与設計、ICD(Infection Control Doctor)への重点管理抗菌薬の使用状況報告、感染制御部会議での抗菌薬使用量報告等を通じて院内感染対策に努めています。
治験薬管理:
治験薬は約40件(注射薬を含む)を薬剤部で管理しています。薬剤師は治験薬の調剤だけでなく治験薬の搬入や回収作業に関わり、またプロトコール説明会等に参加しています。
また、形成外科や皮膚科で使うコスメドラッグの管理や臨床研究で使用する適応外医薬品の管理も行っています。
外来を受診なさる方へ:お薬についてのご案内
お薬をのまれた後、発疹その他、いつもと違う症状が現れた場合は、すぐに医師または薬剤師に申し出てください。
問合せ先内線番号: 薬剤部調剤室2215
※病気や健康法に関するご質問などに電子メールや電話でお答えすることはできません。その場合には正式な受診手続または医療相談のかたちをおとり下さい。