各部門・センター

再生医療センター

各部門・センター紹介

ごあいさつ

センター長 吉松 軍平 Gumpei Yoshimatsu

当センターでは、組織・細胞を用いた移植を行うことにより機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対する機能の再生を目的に診療を行います。細胞治療では、幹細胞など患者さん自身に由来する自家細胞移植だけでなく、提供ネットワークを介する同種細胞移植も治療として行います。

当センターでは専用の細胞加工調整室を有し、治療細胞を管理する組織バンクを設置しております。また、それを管理する認定組織移植コーディネーター、再生医療学会が認定する臨床細胞培養士も医師以外に常勤しており体制を整えております。再生医療に関しては、平成26年11月より国内で質の高い再生医療等を目指し「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が制定・施行され、当院で行われる全ての再生医療はこれを遵守しています。また当センターは細胞加工施設の管理や再生医療委員会の運営も行い、再生医療に関する院内・外での診療・相談の窓口も担っています。

特徴・特色

比較的患者さんの多い虚血肢治療の準備に加え、重症1型糖尿病患者さんに細胞移植治療である膵島移植を行っています。
膵島移植には大きく分けて3つあります (1.インスリン依存性の重症糖尿病患者さんに対する同種膵島移植、2.難治性慢性膵炎に対する自家膵島移植、3.異種移植のバイオ人工膵島移植)。このうち、一つ目の同種膵島移植は、これまで先進医療Bとして臨床試験下に治療を行ってきましたが、2020年4月より保険収載されました。同種膵島移植は第一種特定再生医療に承認されている細胞移植治療にあたります。当センターでは同治療に対する研究、臨床に長く従事しており、今後も同種膵島移植を積極的に進めていく予定です。また、二つ目の自家膵島移植は、海外ではすでに保険診療として行われており、当センターでも現在準備を進めているところです。

専門外来

今後発展的・進歩的な診療や、診療内容の充実を期待される医療分野(再生医療、予防医学等)の外来部を設置しその診療にあたります。診療報酬に関しては保険診療、自由診療、混合診療を含んでいます。

再生医療

膵島移植外来 / 虚血肢外来:重症虚血肢に行う治療(現在保険診療のみ)

予防医学

心臓リハビリテーション / 心不全 / 肥満・メタボ / 禁煙等外来

を含みます。