診療科
整形外科
診療科紹介
ごあいさつ

当科は、脊椎を含む全ての運動器の疾患を対象として診療しています。
特に歩行障害を起こす下肢の関節症に対しては、加速度測定装置や三次元位置分析装置を用いた動的な病態把握も行っており、より本質的な治療に役立てています。進行した変形性股関節症の治療では、40歳未満には原則として骨切り術によって矯正する関節温存手術を行っております。特に、変形性股関節症の原因となる股関節臼蓋形成不全に対しては皮切を小さくし侵襲も少なくなった寛骨臼骨切り術により良好な成績を得られ2004年度米国整形外科学会で表彰されました。
高齢者の末期変形性股関節症には全人工股関節置換術を施行しております。通常、術後数日以内に立位訓練を開始しており、痛みの消失とともに術後早期に歩くことができるようになりました。小切開による人工股関節手術も行っています。変形性膝関節症に対する高位脛骨骨切り術では、確実な骨癒合とともに痛みのない膝の回復が可能になりました。
また、スポ-ツによる障害や外傷に対する治療を積極的に行っており、良好な成績を得ております。特に、膝の十字靭帯損傷や肩関節障害では関節鏡視下での正確な病態把握に基づいた再建術を行っており、運動選手の早期スポ-ツ復帰に福音となっています。
反復性肩関節脱臼に対する治療では鏡視下バンカートにより脱臼の再発が防止されております。
悪性軟部腫瘍の治療では可能な限り患肢温存手術を行っており、生存率の向上に努めております。
脊椎・脊髄疾患、手・足の外科、慢性関節リウマチ、小児整形にもそれぞれ豊富な知識と経験を持つ専門医が綿密な治療を施しております。担当病床数は75床で、術後早期の社会復帰を目指して診療に励んでおります。
特徴・特色
外来は土曜日・日曜日・祝日以外の午前中毎日行っており、平日は約7名、医師が診察を担当しています。診断のための検査、治療方針、予後など全てに於いて、患者のインフォ-ムド・コンセント/チョイスを重視した診療を行っております。
国際的視野に立った治療が当科のモット-であり、そのための基礎的・臨床的研究に日々研鑽し、国際学会や留学などの海外研修も盛んに行っています。
医療に関する統計データ
(各年1月〜12月に実施された件数)
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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整形外科 手術件数 | 1,630例 | 1,343例 | 1,415例 | 1,445例 | 1,531例 |
専門外来
股関節 / 肩関節 / 足の外科 / 腫瘍 / 小児 / 膝関節 / リウマチ / 脊椎・脊髄 / 手外科 / 肘関節 / 骨粗鬆症