当院について

病院長挨拶

福岡大学病院 病院長 三浦 伸一郎

福岡大学病院は、特定機能病院として「患者さん中心の多職種医療者による安全で質の高いあたたかい医療を提供すること」を第一に掲げ、常に進化をしていきたいと考えています。さらに医療活動を推進し、地域医療の中核病院であるとともに、下支えとなる病院として力を注いでまいります。
本ホームページには、福岡大学病院に関する様々な情報を掲載していますので、ご覧いただき皆様の診療にご活用ください。

沿革

福岡大学は197241日に医学部が開設され、その後197384日に病院が開院いたしました。以来、地域医療の中心として社会に貢献し、半世紀が経過いたしました。
総病床数915床を有し、24診療科と13診療部および20診療支援部門を中心に約2000人の職員が協力し、基本理念である「あたたかい医療」を皆様に届けております。
2011
1月には新診療棟をオープンして一部の外来と病棟機能を移転しました。202110月から着工した新本館は、いよいよ20245月に開院予定です。

アクセス

病院へのアクセスは、地下鉄やバス、車を利用いただけますが、福岡市営地下鉄七隈線は博多駅まで延伸し直結しました。
博多駅から福大前駅まで20分に短縮され、JRや新幹線、空港からの利便性も格段に向上しました。

外来

ハートセンター・脳卒中センター・呼吸器センター・総合周産期母子医療センター・小児医療センター・消化器センター・女性診療センター・心臓リハビリテーションセンター・運動器・脊椎・脊髄センターなどに分け、患者さんの目線でわかりやすく受診ができるようになっています。
また、福岡大学がんセンターは内容もさらに充実させ遺伝医療部の遺伝子カウンセリングなどを含め機能強化を行っています。外科入院支援のための周術期管理センターは、内科的治療や検査のガイダンスも総合的に管理できるよう拡張し「入退院支援センター」に統合し、さらに安全性の向上と効率化に努めています。

検査・診断・高度医療の提供

信頼ある検査は医療安全につながります。検査部門では、国際規格ISO15189を取得し、患者さんにより良い品質の検査結果を提供しています。病理診断部も加わり国際規格ISOを取得しています。また、中央採血部門の機種も新たに更新し円滑な運用に努めています。画像検査においては、医療用画像管理システム(PACS)を更新しAI診断も取り入れています。また、高精度放射線治療機器等の最先端の治療機器も整えています。
産科部門・新生児内科部門・新生児外科部門の3部門で構成される総合周産期母子医療センターは、西日本屈指の規模であり本院の特徴の一つになっています。外科領域では、低侵襲治療の内視鏡手術はもとより、最新機種(daVinci Xi)を用いたロボット支援手術は、2台導入し、複数台体制で多くの疾患に実施しております。当院の特徴であります肺移植をはじめ角膜移植、腎移植など臓器移植治療や膵島移植など再生移植等の移植医療にも着実に実績を挙げています。また、最新放射線医療機器を導入し定位照射など、がんの高精度治療を低侵襲で提供しています。ハイブリッド室では、循環器内科・心臓血管外科・麻酔科による低侵襲心血管カテーテル治療(経カテーテル的大動脈弁移植術、ステントグラフト治療、僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip治療)を開始しています。さらに、新しい治療法の開発に努め、治験を推進し、多くの診療科で先進的な医療を実施しております。その他、様々な先進医療に取り組んでおりますので個別の病院HP等でご覧ください。

地域医療機関との連携

紹介医療機関との協力体制の充実、連携の強化をはかるために地域医療連携センター機能の強化に力を入れるとともに、様々な医療セミナー企画を通して地域住民や医療機関との連携を深めています。二次救急医療においては、総合診療部、救命救急センターと各診療科が連携し、近隣医療機関や救急隊からの依頼を24時間365日「断らない医療」として実践しています。導入したFMRC(ファーストメディカルレスポンスカー)により、要請に応じて救急現場へ救急医療医が駆けつけ、早期診断・早期治療を行う"攻めの救急"を実践しています。重症呼吸不全患者治療のためのECMOセンターを開設、ECMOカーを導入し、九州地区における中核施設として診療や教育活動を行っています。また、災害派遣医療チームDMAT活動を行っており、万一の大規模災害に対する中核拠点病院施設として体制を整え、その責務を果たしていきます。

アメニティ充実

不安や心配を軽減していただくため各種相談窓口を充実させています。専門の相談員による医療費や社会生活上の問題や治療と仕事の両立支援相談など様々な支援を行っております。地域医療機関への紹介、保険・支援費制度による各種サービス、がん相談支援、管理栄養士による栄養相談を毎日受け付けていますので、積極的にご利用下さい。
また、入院の際、身のまわりのものをまとめて提供する「てぶらで入院セット(有料)」や地産地消の特別食「糸島あじわいメニュー」なども好評をいただいております。今後も患者さんが快適に治療に専念できる医療環境つくりに力を注いでいきたいと考えます。皆様からのご意見をお聞かせください。福大メディカルホールは、病院職員や医学部の教育や地域の皆様との交流に利用いただける劇場型施設ですが、フルスクリーン4K対応、音響環境、Web会議対応など機器を刷新しています。快適な境域環境を整えましたので、多くの方のご利用をお待ちしています。

安全意識

個人の努力のみで完璧な医療安全の確保はできませんので、安全を補完するシステムの構築が特に重要になります。当院では医療安全に関する仕組みは病院長の直属で運営し、日本一安全な病院を目指しています。

医療者育成

教育病院として優れた医療人の育成を行うことは、大学病院の大切な役割の一つです。私は、人格・知識・技術・価値観などが揃ったバランスのとれた医療人の育成が重要と考えています。そのためには、卒前、卒後の一貫した教育、向上心を持つ方への積極的支援が必要です。

今後も皆様に質の高い医療を提供すべくあたたかい心を込めた診療に努めます。
ご理解、ご支援を宜しくお願い申し上げます。