診療科

腎泌尿器外科

診療科紹介

ごあいさつ

診療部長 羽賀 宣博 Nobuhiro Haga

当科では、近年患者数が増えている泌尿器がん(腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん等)の診療を中心に、小児泌尿器疾患(先天性腎・尿路および生殖器異常)、前立腺肥大症、尿路結石症、腎移植等に至る幅広い領域を診療しています。特徴といたしましては、ロボット支援手術、腹腔鏡手術等の内視鏡手術を積極的に導入し、患者さんに低侵襲な治療をご提供していることです。2020年9月より、ロボット支援腎盂形成術を導入し、さらに、2021年5月からはロボット支援膀胱全摘術、11月からは光線力学診断補助下経尿道的膀胱腫瘍切除術を導入いたしました。2022年7月からはロボット支援腎尿管全摘除術を開始し、2023年6月からは、体腔内での尿路変更術も行い、2024年3月からは、ロボット支援副腎摘除術も開始しました。したがって、ほとんどすべての泌尿器科疾患を、ロボット支援下手術で行っております。又、2022年11月からはダビンチが2台体制となり、最大で週4日(月、水、金、土)で手術を行っています。
泌尿器科のご病気でお悩みの方は気軽に当科に御相談下さい。

特徴・特色

一生涯の内にがんにかかる生涯がん罹患リスクは、男性が約6割、女性が約4割といわれています。泌尿器科診療におきましても、受診される患者さんで最も多いのが、前立腺がんや腎臓がんに代表される泌尿器がんです。治療手段としては、早期のがんに対しては、手術治療が中心となります。当院では、これらの泌尿器がんに対して、可能な限りロボット支援手術や腹腔鏡下手術を行っています。これにより、治療の低侵襲化と術後の早期回復、そして術後の生活の質(QOL)の維持を目指し、福岡大学病院の理念である「あたたかい医療」のご提供を行っております。

また、手術の低侵襲化と術後の早期回復が必要であるのは、成人の患者さんだけではなく、小児の患者さんにとっても大変重要です。当院の特徴として、小児泌尿器科疾患におきましても、ロボット手術や腹腔鏡下手術を積極的に導入しております。さらに、24時間体制で、小児泌尿器疾患にも対応しております。私達の施設では、福岡県内で最も早くから小児泌尿器科診療に携わり、これまで多くの患者さんの治療を行ってきました。充分な経験を有しておりますので、ご安心して受診いただければ幸いです。

腎移植に関しましては、生体腎移植・献腎移植ともに対応しており、小児から成人の患者さんの治療に当たっております。生体腎移植に際しては、腹腔鏡下手術で低侵襲に腎臓を摘出しております。また、当院では、数々の腎移植に関するデータを公表しており、世界的にも評価されております。

泌尿器科診療でがん診療についで患者さんが多いのが、前立腺肥大症や尿路結石症となります。これらの疾患に対しては、レーザーを用いた最先端の治療で、治癒率の向上と患者さんへの負担を最小限にしております。

最後になりますが、泌尿器科疾患でお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽に受診いただければ幸いです。各診療部門のエキスパートが、優しく丁寧に診察いたします。

専門外来

泌尿器がん / 小児泌尿器 / 腎移植 / 排尿障害 / 尿路結石症

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