各部門・センター
救急治療センター
各部門・センター紹介
ごあいさつ

救急治療センター(ERセンター)は、軽症から中等症の救急患者さんの診療を中心に、24時間365日体制で一次・二次救急に対応している診療部門です。救急車による搬送患者の受け入れも積極的に行い、福岡大学病院における救急医療の第一線を担っています。
当院では、2016年より総合診療科を中心にERを運営してきましたが、地域のニーズの高まりと救急搬送件数の増加を受け、2024年4月に「救急治療センター(ERセンター)」として体制を強化・再編しました。これにより、複数の診療科が夜間・休日の当直体制に加わり、より幅広い疾患に対して多職種が連携するチーム医療が実現しています。
初期診療は本館1階にある初療室を救命救急センターと共に使用しており、重篤な患者さんが来院した場合でも、救命救急センターとの連携により、迅速かつ安全な初期対応が可能です。軽症患者には隣接する総合診療科の診察室を使用するなど、状況に応じて柔軟な運用を行っています。
また、診察エリアは広く、医学生や初期研修医、救急救命士等の教育の場としても非常に有用です。実践的な経験を積める環境のなかで、「現場で動ける医師」の育成にも力を入れています。
2023年度、福岡市の救急搬送件数は10万件を超え、搬送困難事例も増加傾向にあります。当センターはその解決の一助となるべく、地域の中核病院として、機動的かつ協調的な対応を続けています。
2025年4月からは、救命救急医である喜多村泰輔をセンター長とし、専任の医師3名体制が始動。看護師も21名が専属で配置され、さらに救急救命士1名が新たに加わるなど、体制面でも大きく強化されました。これにより、日常的な救急対応はもちろん、有事における即応性も大きく向上しています。
私たち救急治療センターは、「地域に根ざした救急診療」「確実につなげる医療」を理念に掲げ、誰もが安心して頼れる救急医療の提供を目指し、これからも努力を続けてまいります。