睡眠センター

検査・診断項目

検査・診断項目

検査項目(略称) 検査内容 日程
簡易睡眠検査(睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査:OCST) 機器の使用方法の説明を受けた後機器を病院より借用して、自宅にて就寝時装着して、翌日返却し、結果報告を受ける。 予約または受診日に検査し翌日以降報告
終夜睡眠ポリグラフィー検査(睡眠時無呼吸症候群精密検査:PSG検査) 入院して、19:00頃より検査技師より必要な電極を装着され、翌朝起床するまでポリグラフを記録する検査。結果は後日報告。 基本的に予約検査
睡眠潜時反復検査(MSLT) PSG検査をした翌朝から夕方18:00くらいまでかけて、5回昼寝をして日中の眠気を評価する検査 基本的に予約検査
覚醒維持検査(MWT) 病院にて1泊し、翌朝から夕方まで眠気を誘う状況においてどれくらい起きていられるかを評価する検査 基本的に予約検査

睡眠時無呼吸症候群

夜間の呼吸が止まることで、十分な睡眠が得られなく、十分な酸素が供給されず体内の酸素が不足してしまう症候群です。睡眠中の習慣性のいびきや呼吸中断、喘ぎが生じる。本人が気づかない場合が多く、観察者の報告が重要である。主観的症状としては窒息感と中途覚醒、起床時ののどの乾燥や頭痛、日中の眠気がある。小児は覚醒閾値が高い(眠り続ける力が強い)ため無呼吸があっても眠り続ける場合が多く、胸腹部の奇異運動や胸郭の陥凹・漏斗胸が生じうる。また夜尿症や夜間頻尿の原因ともなり、学業成績の低下に繋がる場合がある。放置した場合、高血圧、糖尿病、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、肺高血圧、大動脈解離、突然死、認知機能低下、慢性腎臓病、脂肪肝、胃食道逆流症、肥満、インポテンツ、多動症、うつ病、癌などになりうる。

むずむず脚症候群

安静時、特に臥床時に下肢の不快感が生じ、脚を動かしたくなる強い欲求があり、特に夜寝る前に生じやすいです。むずむずする、火照る、じんじんする、痛い、痒い、電気が走るような感じなどの異常感覚があり、動かすと改善することが多い症候群です。

周期性四肢運動障害

睡眠中に無意識に四肢、特に下肢がピクピクと繰り返し動き(ミオクローヌスという筋肉の不随意運動)、布団を蹴飛ばす運動が生じる。結果的に、睡眠の質が低下してしまう障害で、不眠症、高血圧をきたす場合があります。むずむず脚症候群の約9割に合併すると言われている。

ナルコレプシー

日中の耐え難い眠気あるいは居眠り発作が反復する状態が特徴です。情動脱力発作(大笑いやびっくりした時などの強い情動的な刺激が加わった際に、がくんと力が抜ける発作)を起こすことがあり、眠りから目覚め、あるいは目覚めから眠りの変わり目にレム睡眠が先行して繰り返し出現する特徴があります。

過眠症

日中の過度の眠気を引き起こす障害で、生活に支障をきたすことがあります。

概日リズム睡眠覚醒障害

体内時計の乱れによって、睡眠と覚醒のリズムが乱れる状態です。睡眠相前進症候群は早く寝て早く起きすぎて、睡眠相後退症候群は遅く寝て遅く起きて起床困難などになります。

レム睡眠行動障害

夢の内容(戦っている夢やケンカをしている夢などが多い)を実際に寝ているのに腕や脚などを動かして暴れたように見える異常行動です。本人は無意識に起こしているので、ベッドパートナーなどに危害をきたすことがあります。

不眠症

入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠の質が低下し、日常生活に影響を及ぼす状態。