病院情報の公開
令和4年度 福岡大学病院 病院指標
更新日:2023/09/29
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1787 | 699 | 559 | 599 | 1134 | 1717 | 2593 | 4279 | 2038 | 253 |
当院は、「特定機能病院」「急性期病院」また「大学病院」として、地域の医療機関との機能分化を進め「地域完結型医療」を目的とし、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。当院の入院患者の特徴として、60歳以上の患者さんの割合は全体の約6割となっております。
一方で、総合周産期母子医療センターを有する当院は小児医療も充実しており、10歳未満の患者さんの割合は全体の約1割となっていることも大きな特徴です。
以下の患者は集計対象外であるため、実際の退院患者数より少ない結果となっています。
- 一般病棟に1回も入院していない患者。(救命救急センター等、一般病棟以外の入院は除外)
- 入院した後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児。
- 臓器移植(『厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(令和 4 年厚生労働省告示第 75 号)』に規定)。
- 歯科レセプトのみの患者。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
腫瘍・血液・感染症内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:5あり-副病:0-0 | 29 | 19.07 | 19.67 | 6.90% | 70.03 | ○ |
090010xx99x40x | 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし-0 | 25 | 10.28 | 3.66 | 0.00% | 53.12 | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:0-0 | 22 | 11.05 | 10.00 | 4.55% | 69.18 | ○ |
130030xx99x6xx | 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:6あり-副病:0-0 | 20 | 22.40 | 13.22 | 5.00% | 68.80 | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫-手術あり-処置1:0-処置2:3あり-副病:0-0 | 15 | 41.40 | 29.52 | 0.00% | 55.80 |
腫瘍・血液・感染症内科では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病などの血液疾患に対する薬物療法、および乳腺外科、放射線科と連携して乳がんに対する集約的治療を行っています。高齢者、AYA世代などライフステージに応じて、また合併症をもつ患者さんにも最適な治療を提供できるように、医師、看護師、薬剤師、リハビリ技師、栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種が協力して、苦痛の緩和および生活のサポートを含めたがん治療を実践しています。
内分泌・糖尿病内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 | 78 | 13.74 | 14.28 | 2.56% | 65.37 | |
100180xx990x0x | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:0-副病:なし-0 | 20 | 6.65 | 6.41 | 0.00% | 57.70 | |
100260xx9910xx | 下垂体機能亢進症-手術なし-処置1:あり-処置2:なし-副病:0-0 | 19 | 6.58 | 5.64 | 5.26% | 49.00 | ○ |
100250xx99x20x | 下垂体機能低下症-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:なし-0 | 12 | 5.08 | 4.43 | 0.00% | 45.83 | |
10006xxxxxx1xx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 | 11 | 13.27 | 13.16 | 9.09% | 60.27 |
内分泌・糖尿病内科では、糖尿病の教育や血糖コントロール、合併症精査目的の入院を多く担当しています。また、周術期の糖尿病管理にも対応しています。副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍、副腎皮質機能低下症といった内分泌疾患についても負荷試験等の検査を行いその結果の基づいた治療を提供しています。
脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010160xx99x00x | パーキンソン病-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 27 | 10.19 | 18.58 | 18.52% | 66.89 | ○ |
010160xx99x10x | パーキンソン病-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:なし-0 | 22 | 13.55 | 19.79 | 13.64% | 64.00 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 17 | 15.47 | 15.97 | 29.41% | 66.47 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 17.44 | 16.01 | 25.00% | 72.50 | ○ |
010170xx99x10x | 基底核等の変性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:あり-副病:なし-0 | 16 | 16.94 | 17.60 | 18.75% | 69.88 |
脳神経内科では、パーキンソン病および関連疾患の患者さんに対して、頭部MRIや脳血流シンチグラフィ、嚥下機能評価や高次脳機能評価による疾患の診断および定期再評価を行い、患者さんに情報を提供しております。また運動ニューロン疾患の患者さんに対して、針筋電図や超音波検査などの生理学的検査に加え、頭部MRIや脳血流シンチグラフィを用いた放射線学的検査を併用することで、診断率の向上に努めております。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:なし-0 | 151 | 4.81 | 3.05 | 1.99% | 72.42 | ○ |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 | 87 | 2.03 | 2.03 | 0.00% | 56.01 | ○ |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-0 | 55 | 9.29 | 8.60 | 3.64% | 70.62 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 54 | 18.22 | 18.57 | 9.26% | 69.19 | ○ |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:あり-0 | 41 | 14.05 | 14.42 | 7.32% | 68.20 |
現在、肺癌は癌に伴う死因の中で男性が第1位、女性が第2位にランクされています。このため、当院でも肺癌の入院患者さんがかなりの割合を占めています。抗がん剤化学療法といった治療のみならず、気管支内視鏡検査入院の患者さんも多く入院されています。また間質性肺炎や睡眠時無呼吸症候群に伴う入院など、当院が特に力をいれている疾病での入院が多くなっています。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 356 | 3.62 | 2.64 | 0.00% | 67.39 | ○ |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 92 | 9.25 | 8.94 | 2.17% | 74.51 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍-内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 60 | 10.03 | 7.76 | 0.00% | 73.20 | ○ |
060300xx97100x | 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。)-その他の手術あり-処置1:あり-処置2:なし-副病:なし-0 | 59 | 10.36 | 11.43 | 1.69% | 68.41 | ○ |
060050xx030xxx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)-肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | 57 | 9.11 | 7.56 | 0.00% | 74.42 | ○ |
消化器内科では消化管疾患と肝疾患、胆膵疾患の3本立てで診療を行っています。消化管疾患では、早期癌に対する内視鏡的粘膜剥離術(ESD)や炎症性腸疾患に対する入院が増えています。肝疾患では、悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼術などの低侵襲治療や全身化学療法、静脈瘤治療に力を入れています。胆膵疾患では、胆石に対する内視鏡的治療や悪性腫瘍に対する検査や治療を数多く行っています。消化器内科では、消化管出血など緊急を要する疾患が多く、これらに対して24時間対応しています。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 171 | 4.02 | 3.04 | 1.17% | 69.19 | ○ |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 164 | 4.34 | 4.65 | 0.00% | 64.62 | ○ |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:0-0 | 114 | 5.19 | 4.26 | 0.00% | 71.21 | ○ |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし-0 | 103 | 10.34 | 9.89 | 0.97% | 76.89 | |
050050xx9920x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 93 | 3.71 | 3.22 | 0.00% | 71.48 | ○ |
循環器内科では、侵襲性の低い血管のカテーテル検査や治療を多く行っております。その中で最も多い症例は動脈硬化が原因で引き起こされる狭心症や慢性虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査のための入院です。次いで多いのが、心臓カテーテル検査で異常があった場合に行う血管を広げるカテーテル治療です。治療内容は風船やステントを使って、狭窄した冠動脈を広げて血の流れを改善する経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈ステント留置術を行っております。また、頻脈性不整脈に対して原因となっている異常な興奮部を高周波電流を使って心筋を焼く手術も多く行っております。さらに、最近では心不全による入院も増加しています。心不全では、心臓が悪いために息切れやむくみが起こりますが、病状が軽快するように適切な最新治療を行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010230xx99x00x | てんかん-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 123 | 6.99 | 7.33 | 0.81% | 3.85 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 | 115 | 2.01 | 2.09 | 0.00% | 3.47 | ○ |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 88 | 10.13 | 6.13 | 0.00% | 0.16 | |
100250xx99x10x | 下垂体機能低下症-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:なし-0 | 71 | 2.63 | 3.16 | 0.00% | 5.37 | ○ |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 53 | 13.57 | 10.92 | 0.00% | 0.81 | ○ |
小児科では、てんかん、食物アレルギー、低身長といった専門性の高い疾患を多く取り扱っております。てんかんではCT・MRIといった画像検査や脳波検査、食物アレルギーでは食物負荷試験、低身長には成長ホルモン分泌負荷試験を行い正しく診断し、適切な治療を行っています。
新生児病棟では、新生児の呼吸障害や感染症、出産予定日よりも早く、小さく生まれた新生児に対して点滴や呼吸管理などの集中治療を行っております。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 182 | 22.35 | 20.14 | 48.90% | 67.18 | ○ |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 75 | 23.11 | 22.44 | 81.33% | 72.40 | ○ |
160620xx01xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)-腱縫合術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 60 | 17.53 | 13.19 | 30.00% | 27.40 | |
160610xx01xxxx | 四肢筋腱損傷-靱帯断裂形成手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 55 | 16.89 | 16.41 | 83.64% | 62.62 | ○ |
070160xx01xxxx | 上肢末梢神経麻痺-手根管開放手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 52 | 4.42 | 4.57 | 3.85% | 66.15 | ○ |
整形外科では股関節・膝関節・肩関節の変形性関節症(軟骨がすり減る病気)や関節リウマチなどに対して人工関節置換術を多く行っています。肩を動かすのに大事な腱板の断裂、スポーツ選手に多い肩関節脱臼に対し体へのダメージが少ない関節鏡を用いて手術を行っています。また、手関節にある手根管というトンネル内で神経が圧迫されしびれが生じる手根管症候群に対しても、小さな切開で内視鏡を用いた関節鏡下手根管開放手術を行っており、短期間の入院で治療が可能です。その他、脊椎や四肢(腕や脚)の病気、けがに対し必要な手術治療を多く行っています。
手術1~2日前より入院、手術後は早期からリハビリを開始し後方病院(転院や通院で治療を継続いただく病院)と連携することで、手術が必要なより多くの患者さんに対応できるよう努めています。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂-手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 41 | 4.12 | 2.90 | 0.00% | 65.51 | ○ |
160200xx02000x | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)-鼻骨骨折整復固定術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 | 26 | 4.77 | 4.72 | 0.00% | 31.12 | ○ |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物-皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | 18 | 3.83 | 3.94 | 0.00% | 31.17 | ○ |
140140xxxxxxxx | 口蓋・口唇先天性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 18 | 7.17 | 8.80 | 0.00% | 6.17 | |
080180xx970xxx | 母斑、母斑症-手術あり-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | 17 | 3.41 | 3.76 | 0.00% | 4.76 |
形成外科では、眼瞼下垂に対して数多くの手術を行っています。患者用パスを導入し、入院・手術加療が円滑に行えるよう努めています。顔面骨骨折や口唇口蓋裂の領域が多いのも特徴です。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり-処置2:なし-副病:0-0 | 75 | 3.33 | 2.95 | 0.00% | 64.31 | |
010030xx03x0xx | 未破裂脳動脈瘤-脳血管内手術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 37 | 8.62 | 9.06 | 0.00% | 64.05 | ○ |
010070xx9912xx | 脳血管障害-手術なし-処置1:あり-処置2:2あり-副病:0-0 | 31 | 5.19 | 4.89 | 0.00% | 57.58 | |
010070xx01x2xx | 脳血管障害-脳血管内手術等-処置1:0-処置2:2あり-副病:0-0 | 30 | 22.20 | 18.55 | 10.00% | 55.27 | |
010010xx03x00x | 脳腫瘍-頭蓋内腫瘍摘出術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 24 | 22.96 | 20.55 | 4.17% | 57.04 |
最近の脳神経外科の検査や治療方法は多様化しており、従来の顕微鏡手術(マイクロサージェリー)に加えカテーテルも用いる血管内手術、神経内視鏡手術などがありこれらを組み合わせながら治療を行います。未破裂脳動脈瘤に対しては、パスによる脳血管造影検査を行った後に、開頭クリッピング術もしくは血管内コイル塞栓術など最適な治療方法を選択しています。脳梗塞や脳血管の狭窄や閉塞の治療には頚動脈内膜剥離術、バイパス術、頚動脈ステント術などがあり良好な成績を得ています。くも膜下出血や脳出血、脳梗塞などの脳卒中疾患には救命センターと連携を取りながら血栓溶解療法、血管内治療での血栓除去術、開頭手術や内視鏡治療などの緊急手術を行います。高齢者に多い非外傷性硬膜下血腫に対しては当日に緊急慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を施行することで早期離床を図り、合併症の軽減に努めています。脳腫瘍には良性腫瘍や悪性腫瘍があり治療方法も異なる為、手術で診断を行った後、放射線治療や化学療法など必要な治療を追加し良好な成績を得ています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-ステントグラフト内挿術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 41 | 11.24 | 10.62 | 7.32% | 77.98 | ○ |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし-0 | 18 | 8.39 | 5.18 | 5.56% | 77.22 | |
050163xx02x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 | - | - | 19.15 | - | - | |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患-下肢静脈瘤手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 2.66 | - | - | ○ |
050163xx01x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 | - | - | 28.13 | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
心臓血管外科では、動脈瘤や大動脈解離手術、弁膜症手術、冠動脈手術、下肢静脈瘤手術、閉塞性動脈硬化症に対する血行再建手術を中心に診療を行っています。動脈瘤は胸部から腹部に存在しますが、最近は低侵襲治療であるステントグラフト手術が増加しています。ステングラフト手術は、従米の開胸や開腹を行わず動脈瘤の治療が可能です。弁膜症の手術は人工弁による手術だけでなく、自分の弁を修復する形成術を中心に手術を行っています。また症例によっては、できるだけ小さな皮膚切開で行う低侵襲心臓手術(MICS)を行っています。冠動脈の手術は、他の心臓手術とは異なり、心臓を動かしたまま手術を行っています。そのため早期の社会復帰が可能です。静脈瘤の手術もレーザー治療の導入により低侵襲化が可能となりました。短期間での治療となります。閉塞性動脈硬化症に対する治療は、低侵襲であるカテーテル治療を主に行い、他院も含めカテーテル治療が困難な症例にはバイパス手術を行っています。
呼吸器・乳腺内分泌・小児外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 172 | 10.59 | 10.06 | 1.16% | 70.54 | ○ |
060160x101xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳未満)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 66 | 3.03 | 2.78 | 0.00% | 4.53 | ○ |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | 46 | 10.87 | 9.99 | 2.17% | 69.80 | ○ |
040200xx01x00x | 気胸-肺切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 32 | 8.13 | 9.68 | 3.13% | 36.66 | ○ |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 25 | 6.00 | 5.67 | 0.00% | 59.56 | ○ |
呼吸器・乳腺内分泌・小児外科では、肺癌に対する手術治療目的の入院が最も多くなっています。また良性肺疾患では気胸に対する手術・治療も積極的に取り組んでいます。小児外科では、新生児の食道気管瘻などの重篤な疾患からヘルニアまで受け入れています。乳癌に対する手術治療にも力を入れています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍-腹腔鏡下腟式子宮全摘術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 100 | 9.09 | 5.98 | 0.00% | 51.76 | ○ |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし-0 | 60 | 5.57 | 4.27 | 0.00% | 58.85 | ○ |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍-卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 37 | 8.60 | 6.04 | 0.00% | 45.22 | ○ |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮頸部(腟部)切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 31 | 3.68 | 3.02 | 0.00% | 36.00 | ○ |
12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮悪性腫瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 30 | 13.73 | 10.48 | 3.33% | 56.57 | ○ |
産婦人科では、最も多い症例の子宮や卵巣の良性腫瘍に対して、腹腔鏡下の子宮全摘術や腫瘍摘出術、ロボット支援下手術を行なっています。次いで、子宮癌等の悪性腫瘍に対して、化学療法や腹式の子宮全摘術を行なっています。その他、子宮頸部の悪性腫瘍に対して、腟式の腫瘍切除術を行なっています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 | 519 | 3.38 | 2.63 | 0.00% | 73.25 | ○ |
020220xx97xxx0 | 緑内障-その他の手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 | 78 | 6.47 | 5.18 | 0.00% | 72.76 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 | 75 | 8.57 | 8.05 | 1.33% | 53.63 | ○ |
020280xx97xxxx | 角膜の障害-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 53 | 12.43 | 9.13 | 0.00% | 67.64 | |
020220xx01xxx0 | 緑内障-緑内障手術 濾過手術-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 | 47 | 7.75 | 8.97 | 4.26% | 65.45 | ○ |
眼科では、白内障、水晶体の疾患が最も多くなっています。眼内レンズを挿入する水晶体再建術をほとんどの症例で併施しています。次には角膜の手術では角膜移植術が多く、水疱性角膜症や感染症に対する角膜移植術が多いです。網膜剥離や緑内障に対する手術は失明を防ぐための重要な治療として行われています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 40 | 6.43 | 6.81 | 2.50% | 57.33 | ○ |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 35 | 7.37 | 7.73 | 0.00% | 24.77 | ○ |
03001xxx99x30x | 頭頸部悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:3あり-副病:なし-0 | 28 | 45.96 | 21.41 | 0.00% | 65.29 | |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫-鼓室形成手術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 28 | 7.14 | 6.83 | 0.00% | 47.89 | ○ |
03001xxx99x60x | 頭頸部悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:6あり-副病:なし-0 | 25 | 5.96 | 7.86 | 0.00% | 67.76 |
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎やアデノイド増殖症などの慢性疾患に加え、急性扁桃炎、扁桃周囲炎、突発性難聴等の急性疾患も多く扱います。また、頭頚部腫瘍疾患では、良性腫瘍・悪性腫瘍に対する診察・治療を行います。その他、真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎には鼓室形成術を行います。
リハビリテーション部
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 11 | 33.09 | 22.44 | 0.00% | 77.00 | |
160620xx01xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)-腱縫合術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 13.19 | - | - | |
070230xx02xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)-骨穿孔術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 25.07 | - | - | |
070270xx97xxxx | 膝蓋骨の障害-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 14.68 | - | - | |
070341xx020xxx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部-脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 19.52 | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
リハビリテーション部では、理学療法・作業療法・言語聴覚訓練等を専門的に行い、日常生活動作(ADL)の低下予防や改善などに対応します。
放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:0-0 | 11 | 10.27 | 20.28 | 18.18% | 63.09 | |
040040xx9902xx | 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:0-0 | - | - | 20.04 | - | - | ○ |
090010xx99x2xx | 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:0-0 | - | - | 27.24 | - | - | |
110080xx9903xx | 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:3あり-副病:0-0 | - | - | 12.17 | - | - | |
010010xx9903xx | 脳腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:3あり-副病:0-0 | - | - | 17.14 | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
放射線治療は手術、抗がん剤治療と並ぶ癌の3大治療法の1つであり、ほぼすべての癌が治療の対象となります。主な対象疾患は脳腫瘍、頭頚部腫瘍、食道癌、肺癌、縦隔腫瘍、乳癌、肝臓癌、胆嚢胆管癌、膵癌、直腸癌、婦人科腫瘍、泌尿器系腫瘍、造血器リンパ系腫瘍、皮膚癌、骨軟部腫瘍、脳転移、骨転移などですが、その他にも多くの癌が対象になっています。ケロイドや甲状腺眼症などの良性疾患も治療の対象になることがあります。
悪性腫瘍の根治を目的とした照射の他にも、手術適応拡大・再発予防を目的とした術前・術後の照射、疼痛などの症状改善のための緩和照射など、様々な目的のために照射を行っています。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-皮膚悪性腫瘍切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 47 | 6.40 | 7.29 | 0.00% | 76.43 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物-皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | 10 | 3.80 | 3.94 | 0.00% | 53.20 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症-手術なし-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 13.50 | - | - | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | - | - | 2.86 | - | - | |
070020xxxx0xxx | 神経の良性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 6.40 | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
皮膚科では、悪性の皮膚腫瘍に対する切除を最も多く行っており、併せて植皮など再建術を行っております。次いで多いのは、脂肪腫などの良性腫瘍切除術で、その他には膿皮症の手術やまた、帯状疱疹などの感染症に対する治療も他科と連携の上、多く行っております。
腎泌尿器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 | 126 | 2.70 | 2.45 | 0.00% | 72.34 | ○ |
110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 78 | 8.68 | 6.89 | 1.28% | 75.45 | ○ |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 | 55 | 7.24 | 5.29 | 0.00% | 66.60 | ○ |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍-前立腺悪性腫瘍手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 38 | 13.32 | 11.30 | 0.00% | 69.32 | ○ |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患-その他の手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 | 34 | 6.44 | 7.20 | 0.00% | 60.00 |
腎泌尿器外科では、前立腺悪性腫瘍手術は全例にロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を適用しています。また尿路結石に対しては尿道から細い内視鏡を挿入してレーザーで結石を砕石する手術を基本治療としています。腎腫瘍に対しても、ロボット支援腎部分切除術を導入しています。膀胱癌に対しては、光力学的診断を用いて、より根治性を向上させた手術を行っています。
腎臓・膠原病内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx01x20x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術-処置1:0-処置2:2あり-副病:なし-0 | 25 | 29.24 | 25.42 | 0.00% | 62.40 | ○ |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 22 | 13.86 | 7.59 | 13.64% | 70.14 | ○ |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 | 21 | 11.62 | 11.77 | 9.52% | 66.71 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり-副病:0-0 | 20 | 14.95 | 13.82 | 5.00% | 63.80 | |
110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 | 17 | 7.00 | 6.45 | 0.00% | 52.59 | ○ |
腎臓・膠原病内科では、腎炎・ネフローゼ症候群の診断と治療、慢性腎不全の進行阻止、合併症治療のための入院が多くなっています。腎生検による正確な判断と、基本に忠実な治療を心がけています。腎不全が高度に進行した場合には透析治療が必要となるため、内シャントや腹膜透析カテーテル挿入手術の入院も多くなっています。
総合診療部(ER)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 | 15 | 13.60 | 21.11 | 33.33% | 79.93 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 15 | 5.47 | 3.61 | 20.00% | 31.40 | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 12 | 36.75 | 14.67 | 0.00% | 65.58 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 | 11 | 2.91 | 8.54 | 9.09% | 36.09 | ○ |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | - | - | 4.79 | - | - | ○ |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
総合診療部では救急患者の初期治療を行い、急性疾患に対する治療を多く行っています。
消化器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:0-副病:なし-0 | 116 | 19.40 | 15.40 | 6.90% | 71.90 | ○ |
060040xx0200xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍-肛門悪性腫瘍手術 切除等-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 | 82 | 18.96 | 14.89 | 2.44% | 65.50 | ○ |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 66 | 7.02 | 2.64 | 0.00% | 70.02 | |
060020xx02xxxx | 胃の悪性腫瘍-胃切除術 悪性腫瘍手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 | 55 | 21.96 | 18.05 | 1.82% | 72.93 | ○ |
060130xx0200xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-内視鏡的消化管止血術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 | 48 | 14.04 | 8.87 | 2.08% | 56.75 | ○ |
消化器外科では、食道から胃・大腸・直腸肛門および肝臓・胆道・膵臓などの癌や結石などの疾患をまんべんなく治療しています。多くの手術で腹腔鏡やロボット手術などの患者さんに負担の少ない治療を受けられます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | 70 | 11 | 13 | 23 | 68 | 27 | 1 | 8 |
大腸癌 | 82 | 60 | 129 | 122 | 104 | 84 | 2 | 9 |
乳癌 | 48 | 59 | 14 | - | 18 | 27 | 1 | 8 |
肺癌 | 88 | 38 | 84 | 105 | 292 | 167 | 1 | 8 |
肝癌 | 15 | 15 | - | - | 44 | 96 | 2 | 6 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
当院での5大がんの患者数は肺癌が最も多く、次いで大腸癌となっており、昨年と比較すると大腸癌(StageⅣ)の患者数が増加しております。
患者数については、入退院数が全てカウントされており、特に再発率が高い肝癌については、初発治療後の治療目的に入院する割合が高くなっています。
当院は、内視鏡治療や外科治療(胸腔鏡・腹腔鏡的治療・ロボット支援下手術)、抗がん薬や放射線治療など、一人一人にあった治療法を選択し、5大がんだけでなく多くのがんにも幅広い治療を行っています。なお、Stage不明で分類されている理由としては、治療開始前の精査目的での入院が多いことなどが挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 39 | 17.21 | 69.77 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
厚生労働省(令和4年)が示す日本人の死因第5位は肺炎であり、誤嚥性肺炎が第6位となっています。特に高齢者が肺炎となり入院される数も増加しています。当院では、軽症から重症までの入院患者さんを受け入れていますが、高齢になるに従い、重症度も高くなり、入院日数も延長するという傾向を示しています。このように高齢者に発症する肺炎は、糖尿病や慢性呼吸器疾患などを合併している可能性が高く、重症化する危険性もあり、適切な抗菌薬および全身管理が必要とされます。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 77 | 18.81 | 74.19 | 39.56% |
その他 | 14 | 21.36 | 73.29 | 6.59% |
当院では、脳神経内科、脳神経外科、救命救急センターとの密接な連携を図り、脳卒中急性期の患者さんの救急医療に努めております。脳卒中患者さんに対する血栓溶解療法や脳血管内治療、Stroke Care Unit(SCU)での急性期管理、超急性期から急性期にかけての脳卒中リハビリテーションをご提供しております。SCUでは、日本脳卒中専門医、SCU専属作業療法士が24時間体制でチーム医療にあたっております。また近隣の医療機関との連携のもと、急性期から慢性期まで継続したケアを患者さんに届けられるよう努力しております。脳卒中の入院患者さんの内訳としては、発症から3日以内に入院された方の割合が大半になっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内分泌・糖尿病内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K171 | 経鼻的下垂体腫瘍摘出術 | 11 | 3.36 | 24.73 | 9.09% | 63.82 | |
K171-21 | 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) | - | - | - | - | - | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | - | - | - | - | - | |
K084 | 四肢切断術(足) | - | - | - | - | - | |
K686 | 内視鏡的胆道拡張術 | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 327 | 1.21 | 1.32 | 0.00% | 67.32 | ○ |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 86 | 2.47 | 10.14 | 3.49% | 73.01 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) | 57 | 1.70 | 6.46 | 0.00% | 72.98 | ○ |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 53 | 1.85 | 5.66 | 0.00% | 70.19 | ○ |
K533-2 | 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 | 52 | 1.77 | 8.58 | 1.92% | 67.29 | ○ |
消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)は、腫瘍の大きさなど患者さん個人の病態に合わせて、短期間の入院で済むよう心掛けています。内視鏡的胆道ステント留置術は緊急で行うことのある処置ですが、当科では24時間体制で対応可能であり、適切な時期を逃さずに治療を行っています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 135 | 1.13 | 2.65 | 0.74% | 67.70 | ○ |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 94 | 1.85 | 4.64 | 4.26% | 72.68 | ○ |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 88 | 2.46 | 2.93 | 1.14% | 71.66 | ○ |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 40 | 3.90 | 7.95 | 5.00% | 78.23 | ○ |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 34 | 1.00 | 6.94 | 0.00% | 80.71 | ○ |
循環器内科では、胸痛の原因となる急性冠症候群や狭心症に対する冠動脈形成術(冠動脈カテーテルインターベンション)が多く実施され、良好な結果をもたらしています。また、下肢血管が狭窄し、血流不良な場合に施行する血管内治療も年々増加しており、形成外科と協力し下肢潰瘍形成などを改善できるようになってきました。さらに、頻脈性不整脈(特に心房細動)に対するカテーテルアブレーション治療も最新の心筋を冷凍して焼く手術を導入しています。これは、足の付け根の太い血管からカテーテルを入れて、不整脈の原因となっている部分を均一に冷凍焼灼で焼き切る方法で、従来よりも手術時間が大幅に短縮されます。
診療の流れとしては、治療適切を判断するための検査を十分に行い、個々の患者さんに応じた最適な治療を行っています。入院後、そのまま治療を行う場合もあれば、病変によっては一旦検査のみで終わり、十分な治療方針を検討した上で治療を行うこともあります
小児科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 28 | 0.00 | 72.14 | 0.00% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | 17 | 0.00 | 64.35 | 0.00% | 0.00 | |
K7151 | 腸重積整復 etc. | 14 | 0.14 | 2.86 | 0.00% | 0.93 | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
小児科では、新生児の蘇生処置が手術の扱いとされますので、最多の術式となっています。また、小児科では救急疾患の一つである腸重積症整復術も行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(股) etc. | 279 | 2.80 | 18.83 | 60.57% | 69.41 | ○ |
K0483 | 骨内異物(挿入物)除去術(下腿) etc. | 65 | 1.42 | 5.97 | 3.08% | 41.98 | |
K093-2 | 関節鏡下手根管開放手術 | 49 | 1.49 | 1.86 | 4.08% | 66.14 | ○ |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) | 48 | 1.81 | 13.77 | 83.33% | 63.60 | ○ |
K079-21 | 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) | 42 | 2.07 | 14.93 | 35.71% | 28.00 |
表に示すとおり整形外科では股関節・膝関節・肩関節の変形性関節症 (軟骨がすり減る病気)や関節リウマチなどに対して人工関節置換術を多く行っています。人工膝関節全置換術や足関節固定術を行うほど状態が悪くない方へは、自分の関節を温存する骨切り術を行っています。肩を動かすのに大事な腱板の断裂、スポーツ選手に多い肩関節脱臼に対し体へのダメージが少ない関節鏡を用いて手術を行っています。骨内異物除去術とは前述の骨切り術や骨折の治療に用いた金属のプレートやスクリューを抜く手術のことです。その他、脊椎や四肢(腕や脚)の病気、けがに対し必要な手術治療を多く行っています。
手術1~2日前より入院、手術後は早期からリハビリを開始し後方病院 (転院や通院で治療を継続いただく病院)と連携することで、手術が必要なより多くの患者さんに対応できるよう努めています。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) etc. | 22 | 1.14 | 2.46 | 0.00% | 55.09 | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | 21 | 1.00 | 1.48 | 0.00% | 17.90 | |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 20 | 1.35 | 1.75 | 0.00% | 65.15 | ○ |
K2193 | 眼瞼下垂症手術(その他) | 20 | 1.00 | 1.80 | 0.00% | 69.05 | ○ |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | 19 | 1.00 | 2.32 | 5.26% | 26.26 |
形成外科では、皮膚・皮下組織・筋膜下の良性腫瘍切除を数多く行っています。また、眼瞼下垂症に対しても数多くの手術を行っています。眼瞼下垂症では患者用パスを導入し、入院・手術加療が円滑に行えるよう努めています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 60 | 7.85 | 24.43 | 21.67% | 60.05 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 24 | 2.42 | 13.21 | 8.33% | 60.58 | |
K1783 | 脳血管内手術(脳血管内ステント) | 22 | 2.77 | 5.23 | 0.00% | 63.27 | |
K6101 | 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈) | 21 | 5.43 | 15.05 | 4.76% | 47.71 | ○ |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 etc. | 20 | 0.15 | 11.80 | 15.00% | 75.65 | ○ |
脳神経外科では、脳血管障害、脳腫瘍、外傷、機能的疾患、脊髄脊椎疾患、先天奇形、水頭症など脳神経外科領域疾患を全般的に広く扱っており、特に多い疾患は脳腫瘍、脳血管障害、機能的疾患、外傷です。腫瘍は悪性腫瘍、良性腫瘍ともに数が多く、頭蓋底腫瘍などの特殊な疾患も治療しています。脳血管障害は、術前に十分な検討を行い開頭手術、血管内手術など最適な治療方法を選択しています。手術は動脈瘤クリッピング術、バイパス手術、神経内視鏡手術など多岐に行っているため、DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)上は数が分散されています。外傷の中では高齢者に多い慢性硬膜下血腫が一番多くなっています。術前後の在院日数は長い傾向にありますが、脳神経外科が扱う疾患には治療困難例や他臓器合併症例が多く含まれていることも1つの要因として考えられます。現在、周術期センターや病診連携(病院とかかりつけクリニックとの連携)の強化などを行い、術前術後の在院日数減少を図っています。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 20 | 1.75 | 7.30 | 0.00% | 77.10 | ○ |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | 20 | 1.85 | 10.25 | 10.00% | 81.55 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 17 | 1.41 | 5.71 | 5.88% | 77.12 | |
K5612イ | ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) | - | - | - | - | - | |
K6093 | 動脈血栓内膜摘出術(その他) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
心臓血管外科では、侵襲度の大きな手術が多くなります。また緊急で手術することも多いのも特徴です。大動脈解離や急性動脈閉塞症や大動脈破裂など緊急性のある手術も当科では24時間対応しております。動脈瘤、弁膜症の手術は心臓を止めて行う手術となり出血量も多くなりますが、輸血量を減らすために自己の血液を手術中に回収して再使用する工夫をしています。動脈瘤に関しては、従来の方法に加えてステントグラフトによる治療を積極的に行い、低侵襲となるように努めています。下肢の血管の治療も積極的にカテーテル治療を行い、早期の社会復帰を目指しています。また病診連携を行うことで適切なりハビリ施設の案内も行っています。
呼吸器・乳腺内分泌・小児外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用支援機器使用) etc. | 72 | 3.54 | 8.32 | 0.00% | 71.01 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 58 | 0.97 | 1.07 | 0.00% | 4.84 | ○ |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 51 | 2.47 | 5.39 | 1.96% | 69.12 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) etc. | 41 | 2.88 | 7.61 | 0.00% | 72.32 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 31 | 2.81 | 4.87 | 3.23% | 38.29 | ○ |
呼吸器・乳腺内分泌・小児外科では、九州有数の呼吸器外科センターとして、多くの肺癌手術を手がけております。早期の肺癌症例数においては、積極的に創が小さく低侵襲な完全胸腔鏡手術を導入しております。原則、肺癌手術のすべてに胸腔鏡手術またはロボット手術を施行しています。結果として入院期間の短縮につながっております。また早期肺癌だけでなく、進行肺癌に対して腫瘍内科、放射線治療科と連携して複雑な手術にも多く取り組んでいます。
乳腺疾患に関しては、乳癌に対する根治手術の中で乳腺温存手術やリンパ節郭清の簡略化を目指したセンチネルリンパ節診断にも積極的に取り組んでおります。クリニカルパスが導入されており、手術前日入院および術後早期退院が確立しており入院期間が短縮されております。
小児外科では、鼠径ヘルニアに対して、原則、腹腔鏡下ヘルニア根治術(LPEC)を行っております。1歳以上の症例については、1つの創のみで手術を行う単項式手術も行われており、その場合、臍内の創のみになります。いずれの手術においても、ほとんどの場合、手術翌日に退院が可能です。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 etc. | 101 | 3.05 | 5.50 | 0.00% | 54.15 | ○ |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 57 | 5.88 | 5.42 | 0.00% | 33.14 | ○ |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側,腹腔鏡) etc. | 38 | 3.21 | 4.95 | 0.00% | 45.47 | ○ |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 23 | 1.22 | 2.35 | 0.00% | 41.00 | ○ |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) | 15 | 3.20 | 11.87 | 6.67% | 60.93 | ○ |
産婦人科では、婦人科の良性疾患の患者さんに対し、負担が少ない腹腔鏡下手術およびロボット支援下手術の子宮全摘術や卵巣腫瘍摘出術、腟式の手術を行なっています。次いで、卵巣悪性腫瘍に対し、腹式の悪性腫瘍手術を行なっています。また、西日本で有数の総合周産期センターとして、ハイリスク妊娠や産科救急疾患に対する緊急帝王切開術を行なっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 467 | 1.23 | 1.11 | 0.00% | 73.24 | ○ |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 178 | 1.39 | 5.99 | 1.69% | 64.13 | ○ |
K259 | 角膜移植術 | 56 | 3.32 | 8.34 | 0.00% | 69.34 | |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術) | 46 | 1.44 | 5.24 | 2.17% | 65.02 | ○ |
K2684 | 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし) | 42 | 1.02 | 6.48 | 0.00% | 71.07 | ○ |
眼科では、角膜移植・硝子体手術・白内障手術・緑内障手術・小児眼科手術・黄斑変性治療を各専門医が責任をもって手術を行っています。 TOP3の症例以外にも多数手術を行っており、全ての症例について手術を行う際には、各専門医が集まる術前合同カンファレンスで手術の適応・術式等を検討した上で手術を行っています。患者さんの諸事情により、1か月以内の手術希望や全身麻酔での手術希望等にも可能な限り対応しています。
また、近隣の先生方からご紹介いただいた症例は、全身検査・眼科的術前検査が済み次第、手術を遅くとも1か月以内には行えるよう早急に対応しています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) etc. | 43 | 1.14 | 5.91 | 0.00% | 30.44 | ○ |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 18 | 1.78 | 4.06 | 0.00% | 44.94 | ○ |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 18 | 1.67 | 4.11 | 0.00% | 46.28 | ○ |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | 16 | 1.75 | 3.44 | 0.00% | 67.25 | |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 15 | 2.13 | 4.40 | 0.00% | 51.47 | ○ |
耳鼻咽喉科では、扁桃炎を何度も繰り返すような場合や扁桃肥大に伴ういびきは扁桃摘出術の対象となります。また、扁桃腺が関与する掌蹠膿疱症やIgA腎症も症状の改善を目的に手術を行います。アデノイド増殖症や滲出性中耳炎に対してはアデノイド切除術や鼓膜チュービングを行っています。真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎などの中耳疾患を対象に鼓室形成術を行います。この手術では病変の除去を第一目的とし、可能な限り聴力改善も併せ行っています。慢性副鼻腔炎、鼻茸に対する内視鏡手術は比較的侵襲が少なく、鼻づまりの強い場合は鼻腔形態改善手術も行います。
リハビリテーション部
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(股) etc. | 12 | 3.00 | 30.92 | 0.00% | 76.42 | |
K079-21 | 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) | - | - | - | - | - | |
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | - | - | - | - | - | |
K0542 | 骨切り術(下腿) | - | - | - | - | - | |
K066-21 | 関節鏡下関節滑膜切除術(膝) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
リハビリテーション部では、理学療法・作業療法・言語聴覚訓練等を専門的に行い、日常生活動作(ADL)の低下予防や改善などに対応します。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 51 | 0.96 | 4.67 | 1.96% | 74.04 | |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | - | - | - | - | - | |
K0062 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
皮膚科では、皮膚悪性腫瘍切除術が最多です。他の手術と比較して高齢者が多く、術後の合併症や植皮を有する手術が多いことから、平均術後日数が長くなっていると考えられます。
腎泌尿器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 64 | 1.70 | 4.70 | 1.56% | 66.42 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 58 | 2.31 | 5.53 | 0.00% | 74.22 | ○ |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 38 | 1.92 | 4.79 | 0.00% | 65.03 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 29 | 1.79 | 10.24 | 0.00% | 70.00 | ○ |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | 27 | 2.11 | 4.89 | 0.00% | 75.44 | ○ |
腎泌尿器外科では、最も多い膀胱悪性腫瘍(経尿道的手術)では電解質溶液を灌流液として用いるTURisシステムを導入し、高齢者に多い膀胱癌治療において合併症が少なくなるよう努力しています。尿路結石に対しては尿道から細い内視鏡を挿入してレーザーで砕石することにより、治療効率を高めています。前立腺癌に対する「内視鏡手術用支援機器を用いた手術」とは一般的にロボット手術といわれるもので、ロボットアームを術者である医師が操作することで、安全で正確な手術が可能となっています。腎腫瘍や腎盂・尿管腫瘍に対しては、腹腔鏡手術やロボット支援下手術を積極的に行っています。膀胱癌に対してもロボット手術を行っています。
腎臓・膠原病内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 41 | 8.83 | 13.73 | 17.07% | 67.44 | ○ |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | 29 | 6.38 | 22.45 | 3.45% | 63.34 | ○ |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | - | - | - | - | - | |
K6121ロ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う) | - | - | - | - | - | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
腎臓・膠原病内科では、血液透析と腹膜透析を行うための内シャント造設術、腹膜透析カテーテル挿入術を中心に行っています。近年、腹膜透析を選択する患者が増えています。また、内シャントの狭窄・閉塞に対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術も当科において重要な処置となっています。
救命救急センター
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K386 | 気管切開術 | 18 | 12.94 | 25.11 | 50.00% | 67.72 | |
K046-3 | 一時的創外固定骨折治療術 | 12 | 1.25 | 60.08 | 58.33% | 63.58 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | - | - | - | - | - | |
K5461 | 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) | - | - | - | - | - | |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) | - | - | - | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
救命救急センターは複数の診療科領域にわたる重篤な患者を24時間体制で受け入れ、集中治療室において高度な医療を提供しています。
急性心筋梗塞や脳卒中、重症外傷に加えて、最近は重症新型コロナ患者などの呼吸不全患者を多く管理しています。重症呼吸不全患者に対して、ときに長期にわたる人工呼吸器管理や経皮的心肺補助装置(ECMO:エクモ)による管理が必要となり、このような場合に気管切開術を行います。また、重症外傷の四肢(腕や足)の骨折や開放骨折に対する一時的な固定方法として、当施設では創外固定術を積極的に行っています。
麻酔科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1901 | 脊髄刺激装置植込術(脊髄刺激電極を留置) | 11 | 5.91 | 13.91 | 9.09% | 73.82 | |
K188-2 | 硬膜外腔癒着剥離術 | - | - | - | - | - | |
K6181 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢) | - | - | - | - | - | |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
麻酔科(ペインクリニック)では、通常の痛み止めでは効果が得られない難治性の痛みや慢性的な痛みを対象として診療を行っています。内服薬による治療が基本ですが、十分な効果が得られない場合には、神経ブロックや脊髄刺激電極植込による刺激療法なども併用します。全ての方が対象となる治療ではありませんが、効果が強く期待できる場合に限って行うことで、良好な成績を得ています。
消化器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 etc. | 131 | 6.08 | 13.72 | 7.63% | 72.38 | ○ |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 85 | 2.47 | 4.78 | 3.53% | 64.15 | ○ |
K740-22 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術・手術用支援機器使用) etc. | 66 | 3.91 | 17.41 | 6.06% | 65.77 | ○ |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 52 | 1.06 | 3.89 | 0.00% | 70.37 | ○ |
K530-3 | 内視鏡下筋層切開術 | 43 | 3.54 | 9.72 | 2.33% | 55.35 |
消化器外科では、食道から大腸までの消化管や肝臓、胆嚢、膵臓などの手術が必要な疾患を扱っており、その範囲は多岐に渡ります。疾患別では全体としての癌の手術が大部分を占めており、その中でも腹腔鏡による手術(胆嚢摘出・結腸悪性腫瘍切除など)を数多く行っています。また、胆嚢や胆管の結石や腫瘍による狭窄などに対する処置や手術が多いのも当科の特徴です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 31 | 0.20% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 21 | 0.13% |
異なる | 15 | 0.10% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 87 | 0.56% |
異なる | - | - |
※患者数が10未満の場合、「-」で表示しています。
この指標は、医療の質の観点から改善努力を行っているものであり、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、入院のきっかけとなった病名の同一性の有無を区別し症例数と発症率を示したものです。
手術や処置等は合併症を起こさないよう細心の注意を払って施行します。しかし、合併症は一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意いただくよう努めています。
更新履歴
2023/09/29:初版
医療法における病院等の広告規制について
(厚生労働省)