がんゲノム外来
医療機関の方々へ
検体について
がん遺伝子パネル検査を受ける場合は、ホルマリン固定パラフィン包埋標本(FFPE)ブロック
または、未染色標本スライド(未染スライド)が必要となります。
検査までの流れ
- 病理診断の確認(当院病理診断科にて、診断内容を再確認させていただきます)
- サンプル量、腫瘍細胞含有率の確認(検査に適するサンプルであるか事前に確認します)
- がん遺伝子パネル検査へ提出
必要な検体
- FFPEブロックの場合:FFPEブロックをお借りし、当院にて必要量の未染スライドを作成します。
検査後、お借りしたブロックは返却します。 - 未染スライドの場合:4~5μm厚さで15~20枚(手術検体)もしくは、25~30枚(小生検検体)をお願いします。
※できるだけFFPEブロックのご提出をお願いします。難しい場合は、2.のとおり、未染スライドの提出をお願いします。
※検体には病理診断報告書を添付してください。
※腫瘍細胞がなるべく多く含まれているブロックを選択してください。
※病理診断内容やサンプル状態により、未染スライドの追加をお願いする場合があります。
検査精度に影響を与える要因について
1.ホルマリン固定
各医療機関において、検体採取後は速やかに10パーセント中性緩衝ホルマリンに浸漬し、固定時間は 6-48時間以内としてください。
緩衝ではないホルマリンで固定された検体、固定時間が長い検体(72時間以上固定)や古い検体(3-5年以上経過したもの)は核酸の状態が悪くなり、十分な遺伝子検査データが得られなくなる恐れがあります。日本病理学会の「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」に準拠した検体の取扱いをお願いします。( 日本病理学会HPよりダウンロード可能です)
2.腫瘍細胞含有率
検体中には腫瘍細胞と腫瘍ではない細胞(リンパ球、間質細胞など)が含まれています。腫瘍細胞の割合が30-50パーセント以上(最低限20パーセント以上)必要で、少ないと検査の精度が低くなります。
腫瘍細胞がなるべく多く含まれているブロックまたはその未染スライドのご提出をお願いします。