福岡大学病院臨床指標

急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始率

必要データセット:DPC 様式1、EFファイル

解説:脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓が詰まることで、脳に酸素や栄養が送られなくなり、その部位の脳組織が壊死あるいは壊死に近い状態に陥ってしまう病気です。脳梗塞により、運動障害、言語障害、感覚障害等の後遺症が残ることがあります。

発症後に寝たきりの期間が長くなると、体力の低下や認知機能の低下等が起こるため、早期からのリハビリテーションが重要になります。そして、後遺症に対する機能回復や日常生活の自立、早期の社会復帰を目指したリハビリテーションへとつなげていくことが求められます。ただし、休日のリハビリテーションを行っていない施設では、手術日によってリハビリテーションの開始が遅れる場合があるなど、施設の体制によって最短の日数が異なります。

データの対象期間:2015年度〜2019年度(2015年4月1日〜2020年3月31日)

急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始率

※2016~2017年度は「国立病院機構 臨床評価指標 計測マニュアル(Ver.3)」、2018~2019年度は「Ver.3.1」、2020年度は「Ver.4.1」に基づき算出。

※2020年10月1日現在。

指標の定義・算出方法

分子:分母のうち、「脳血管疾患等リハビリテーション料」が入院日から4日以内に算定された患者数。

分母のうち、EFファイルを参照し、入院年月日から数えて4日以内に以下が算定された患者数。

  • H001$ 脳血管疾患等リハビリテーション料 (注4:イ、ロ、ハは除く)

* 1 ≦ 算定年月日 - 入院年月日 + 1 ≦ 4

分母:急性脳梗塞(発症時期が3日以内)の退院患者のうち、リハビリテーションが実施された退院患者数
計測期間において、様式1の傷病の両方の項目(入院契機傷病名と医療資源傷病名)に以下の傷病名が記載されている退院患者を抽出する。

  • I63$ 脳梗塞

このうち、以下の3つの条件を全て満たす患者を抽出し、分母とする。

  1. 様式1の「脳卒中の発症時期」が「1発症3日以内」の患者。
  2. 様式1の「入院時意識障害がある場合のJCS」で「Ⅰ群(1、2、3)」あるいは「0無」に該当する患者。
  3. EFファイルを参照し、当該入院期間中に「H001$ 脳血管疾患等リハビリテーション料」

注4:(イ、ロ、ハは除く)の算定があった患者。

ただし、以下のいずれかに該当する場合は除外する。

  1. 様式1の入院年月日と退院年月日より入院期間を求め、3日以内(*)の患者。
    * 1 ≦ 退院年月日 - 入院年月日 + 1 ≦ 3
  2. 様式1の該当する傷病の項目のいずれか(入院時併存症、入院後発症疾患)に以下のいずれかの傷病名が記載されている患者。
    • I21$ 急性心筋梗塞
    • I23$ 急性心筋梗塞の続発合併症
    • I951 起立性低血圧(症)
    • I60$ くも膜下出血
    • I61$ 脳内出血
    • I62$ その他の非外傷性頭蓋内出血
  3. 様式1の「退院時転帰」が「6 最も医療資源を投入した傷病による死亡」、「7 最も医療資源を投入した傷病以外による死亡」に該当する患者。